ラベル分類を設計する
検索語句・ASIN・キャンペーンに ラベル(個別の分類値)を割り当てると、ダッシュボードや N-gram 分析で「主力 / 利益エンジン / 防衛 / 探索 / 切り出し対象」のような 広告役割の切り口 で売上と広告費を読み解けます。ラベル分類体系(ラベルをまとめる全体構造)を設計し、競合 ASIN を自動でラベリングし、検索語句に一括でラベルを付け、命名規則を管理するプロンプトをこのページにまとめています。数千〜万単位のキーワードがある中で、各 KW が広告にどう影響を与えているか を分類することが、運用判断をスケールさせる鍵になります。Picaro のラベルは 大分類 → 中分類 → 小分類 の 3 階層まで設計でき、Amazon ポートフォリオでは不可能な粒度で売上と広告費を分解できます。
なぜラベルが必要なのか
Section titled “なぜラベルが必要なのか”Amazon 広告の管理画面はキャンペーン・広告グループ単位での集計が基本です。「全体 ACoS が 35% でした」という数字は分かっても、主力 KW が効いているのか、防衛が崩れているのか、切り出し候補が広告費を食っているのかは見えません。
ましてキーワード数が数千〜万単位になると、1 件 1 件を個別に判断するのは不可能で、「どのグループが利益を生み、どのグループが赤字なのか」を広告役割でグルーピングしなければ運用が回りません。代理店が複数クライアントを担当する場合も同様で、「なぜ ACoS が悪化したのか」をデータで説明しようとすると、手作業で CSV を加工しなければならないのが現状です。
ラベルはこのギャップを埋める仕組みです。検索語句・ASIN・キャンペーンに「主力」「防衛」「切り出し対象」などの分類を付けることで、同じ広告費・売上データを役割の切り口で集計・比較できるようになります。入札調整やレポートの根拠が「感覚」から「データ」に変わり、AI エージェントへの指示も「主力 KW の入札を見直して」のように高レベルで出せるようになります。
ラベルで何が変わるか
Section titled “ラベルで何が変わるか”ラベルを設計・適用すると、分析とレポートの解像度が大きく変わります。
ラベルなし(現状)
「今月の全体 ACoS は 35% でした。先月比で 3pt 悪化しています。」
ラベルあり(Picaro のラベル適用後)
| ラベル | 売上比率 | ACoS | 評価 |
|---|---|---|---|
| 主力(自社ブランド指名 KW) | 42% | 12% | スケール継続 |
| 防衛(ブランド + カテゴリー) | 18% | 18% | 効率維持 |
| 利益エンジン(ニッチ用途) | 20% | 18% | 段階的拡大余地 |
| 探索(新規 KW・学習中) | 10% | 32% | 観測継続 |
| 切り出し対象(競合 ASIN・低 ROAS KW) | 10% | 78% | 整理候補 |
ラベル別に見ると「ACoS 悪化は切り出し対象のグループが広告費を食っているため」とすぐ特定できます。代理店であればクライアントへの説明が「数字の羅列」から「戦略の説明」に変わり、入札調整の目標 ACoS もラベルごとに別設定できます。
Picaro 推奨のラベル設計 — 2 つのパターン
Section titled “Picaro 推奨のラベル設計 — 2 つのパターン”ラベル分類体系の設計には大きく 2 つのパターンがあります。どちらが正解ではなく、商品ラインの数と分析の主軸によって選ぶのが推奨です。
| パターン A: 広告役割ファースト | パターン B: 商品ラインファースト | |
|---|---|---|
| 向いている状況 | 商品ライン 1〜2 種類 / KW 数千件以上 | 商品ライン 3 種類以上 / サブブランド複数 |
| 大分類(第 1 層) | 広告役割(主力 / 利益エンジン / 防衛 / 探索 / 切り出し対象) | 商品ライン / サブブランド |
| 中分類(第 2 層) | 商品ライン or トピック | 商品バリエーション / 顧客ステージ |
| 小分類(第 3 層) | マッチタイプ or 具体 KW | KW タイプ(Branded / Generic / Competitor) |
| 強み | 各 KW が広告にどう貢献しているかが即座にわかり、アクションに直結 | 商品ライン別の ACoS・粗利を独立管理しやすい |
パターン A: 広告役割ファースト型
Section titled “パターン A: 広告役割ファースト型”千〜万単位のキーワードを、広告に与える影響・役割 で分類する設計です。「このキーワードが広告全体にどう貢献しているか」を即座に把握でき、入札調整・除外判断・予算配分のアクションに直結します。商品ラインが少なく、KW 数が多い場合に向いています。
| 大分類 | 意味 | 該当する典型例 | 入札・予算スタンス |
|---|---|---|---|
| 主力(Hero) | 高 ROAS × 高ボリュームの売上ドライバー | 自社ブランド指名 KW、定番商品の主要 KW | スケール優先・予算厚め |
| 利益エンジン(Profit Engine) | 高 ROAS × 中低ボリュームの隠れ優良 | ニッチ需要・高粗利商品 KW | 維持・段階的拡大 |
| 防衛(Defensive) | ブランド指名・競合 KW 防衛枠 | 自社ブランド + カテゴリー、競合ブランド名 KW | 高入札・効率重視 |
| 探索(Exploration) | 新規 KW・学習中(判定材料不足) | Auto 由来の新規 KW、立ち上げ期の Manual KW | 低予算で観測 |
| 切り出し対象(Cut) | 低 ROAS で整理予定 | 0 転換 KW、ACoS が目標の 2 倍超 | 除外候補化・段階的停止 |
3 階層の展開例(数千 KW を運用するブランド):
主力(大分類)└── 商品ライン A(中分類) ├── Exact マッチ(小分類) ├── Phrase マッチ └── ASIN ターゲット
利益エンジン(大分類)└── ニッチ用途(中分類) ├── 用途 X └── 用途 Y
防衛(大分類)├── 自社ブランド(中分類)└── 競合ブランド(中分類)
探索(大分類)└── 新規 KW プール
切り出し対象(大分類)└── 整理待ちプールこのパターンが有効な理由:
- 数千〜万単位の KW を 5 つの役割で粗くグルーピングでき、運用判断がスケールする
- ラベルがそのまま打ち手につながる(主力 → スケール、切り出し → 除外、など)
- ダッシュボードで「主力の ROAS が落ちた」「探索枠の予算がオーバーしている」が瞬時にわかる
- AI エージェントへの指示が「主力 KW の入札を見直して」のように高レベルで出せる
パターン B: 商品ラインファースト型
Section titled “パターン B: 商品ラインファースト型”商品ライン(サブブランド)を最上位に置く設計です。商品ごとに ACoS 目標や粗利が異なる場合、まず商品ラインで切ることで KPI が混在しません。
3 階層の展開例(複数商品ラインを持つブランド):
商品ライン A(大分類)├── スタンダード(中分類)│ ├── Branded(小分類)│ ├── Generic│ ├── Competitor│ └── Auto├── 大容量・まとめ買い(中分類)│ ├── Branded│ ├── Generic│ └── Competitor└── ギフト・セット(中分類) ├── Branded └── Generic
商品ライン B・新規/リピート(大分類)├── 新規(中分類)└── リピート(中分類)このパターンが有効な理由:
- 商品ライン別の ACoS・売上を一覧で比較できる
- 中分類に「新規 / リピート」を置くと新規獲得コストとリピート維持コストを分けて管理でき、LTV 視点の判断ができる
- 最下層に Branded / Generic / Competitor を置くことで「商品ライン A × Generic の ACoS はいくつか」という粒度まで掘り下げられる
このカテゴリで使う場面
Section titled “このカテゴリで使う場面”- 数千〜万単位のキーワードを 主力 / 利益エンジン / 防衛 / 探索 / 切り出し対象 の 5 つの広告役割で自動分類したい
- 検索語句に紛れ込んでいる競合 ASIN を価格帯・レビュー・カテゴリーで自動分類したい
- ラベル分類体系で一度設計したルールを、既存の検索語句に一括適用したい
- キャンペーンの命名規則を統一し、レポートでの集計を安定させたい
- ラベル別に ACoS・ROAS・予算配分の目標を別々に管理したい
プロンプト早見表
Section titled “プロンプト早見表”| やりたいこと | プロンプト |
|---|---|
| 競合 ASIN を 4 軸(価格 / 評価 / カテゴリー / 商品名)で自動ラベリング | プロンプト 1 |
| ラベル分類体系で検索語句に一括ラベル付け | プロンプト 2 |
| 検索語句 / ASIN にラベル ID を手動で直指定 | プロンプト 3 |
| SP キャンペーン / DSP / 商品にラベル割り当て | プロンプト 4 |
| ラベル分類体系の管理 | プロンプト 5 |
| キャンペーン命名規則の登録 / 推論 | プロンプト 6 |
| 広告役割(主力 / 利益エンジン / 防衛 / 探索 / 切り出し対象)でラベル分類体系を設計 | プロンプト 7 |
詳細仕様は 安全装置 / 自動化フェーズ / 困ったとき を参照。
プロンプト 1: 競合 ASIN を 4 軸で自動ラベリング
Section titled “プロンプト 1: 競合 ASIN を 4 軸で自動ラベリング”検索語句に含まれる ASIN(B0XXXXXXXX 形式)を抽出し、価格帯・レビュー評価・カテゴリー関連性・商品名の 4 軸で自動的にラベルを生成・割り当てます。
検索語句から B0XXXXXXXX 形式の ASIN を抽出して、4 軸(価格 / レビュー / カテゴリー / 商品名)で競合 ASIN ラベルを自動生成して。
skip_labeled={{ラベル済みを除外(例: true)}}(既存ラベルは除外)、limit={{処理上限件数(例: 50)}}(外部 API のコスト制御のため必須)。
dry_run=true で実行プランを先に確認 →問題なければ dry_run=false で本実行。プレースホルダー: ラベル済みを除外 (例: true、既定 true)、処理上限件数 (例: 50、必須・外部 API コスト制御)。
返ってくるもの: ASIN × 推奨ラベル × 価格 × レビュー数 × カテゴリーの表。承認するまでラベルは書き込まれません。
プロンプト 2: 検索語句にラベル分類体系で一括ラベル付け
Section titled “プロンプト 2: 検索語句にラベル分類体系で一括ラベル付け”ラベル分類体系に登録済みのラベルパターンを使い、Picaro に取り込まれた検索語句へ一括でラベルを付与します。
Picaro に登録済みの全検索語句に対して、ラベル分類体系のルールで一括ラベル付けして。
skip_labeled={{ラベル済みを除外(例: true)}}(既存ラベルは除外)、dry_run=true で実行プランを確認 →問題なければ dry_run=false で本実行。プレースホルダー: ラベル済みを除外 (例: true、既定 true)。
返ってくるもの: 検索語句 × 適用予定ラベル × マッチパターンの表。パターン無マッチの語句はラベル未割り当てのまま残ります。
プロンプト 3: 検索語句に手動でラベル付け
Section titled “プロンプト 3: 検索語句に手動でラベル付け”ラベル分類体系の自動マッチを使わず、指定したラベル ID に対して検索語句や ASIN を直接割り当てます。
label_id {{ラベルID(例: lbl_XXXXXX)}} に対して、以下の検索語句 / ASIN を直接割り当てて:{{対象リスト(例: ["term1", "B0XXXXXXXX"])}}
dry_run=true で検証 →問題なければ dry_run=false で本実行。プレースホルダー: ラベルID (例: lbl_XXXXXX、プロンプト 5 の show で取得可)、対象リスト (例: ["term1", "term2", "B0XXXXXXXX"])。
返ってくるもの: 対象 × 種別(検索語句 / ASIN)× 既存ラベル × 割り当て後ラベルの表。既存ラベルがある対象は上書きフラグ付きで明示されます。
プロンプト 4: キャンペーン / DSP / 商品にラベルを割り当てる
Section titled “プロンプト 4: キャンペーン / DSP / 商品にラベルを割り当てる”ラベルを SP キャンペーン、DSP ラインアイテム、商品 ASIN に割り当てて、ダッシュボードや N-gram での切り口として使えるようにします。
label_id {{ラベルID(例: lbl_XXXXXX)}} に、以下を割り当てて:- SP キャンペーン: campaign_ids = {{キャンペーンID(複数可)}}- DSP ラインアイテム: line_item_ids = {{ラインアイテムID(複数可)}}- 商品 ASIN: product_ids = {{商品ID(複数可)}}
dry_run=true で検証 →問題なければ dry_run=false で本実行。プレースホルダー: ラベルID、キャンペーンID(複数可) / ラインアイテムID(複数可) / 商品ID(複数可)(不要なら省略可)。 返ってくるもの: 対象 ID × 種別 × 既存ラベル状況 × 割り当て後ラベルの表。商品 ASIN は衝突検出 API がないため上書きリスクが「要注意」フラグで明示されます。
プロンプト 5: ラベル分類体系の管理
Section titled “プロンプト 5: ラベル分類体系の管理”ラベル分類体系(カテゴリー階層 → ラベル)の現状確認・追加・更新・海外販路設定・初期化を 1 つのプロンプトで一元管理します。
ラベル分類体系の操作: {{操作(例: show)}}
- show: 現状表示- clone_default: デモ値からコピー- upsert_category: カテゴリー階層を追加・更新- upsert_label: ラベルを追加・更新 (マッチパターン、ルール種別、Picaro 側ラベル ID を含む)- update_asin_enrichment: 海外販路設定 (amazon_domain / currency / language)- create_picaro_label: Picaro 側にラベルを新規作成- reset: 全削除(破壊的、要確認)プレースホルダー: 操作 (show / clone_default / upsert_category / upsert_label / update_asin_enrichment / create_picaro_label / reset のいずれか)。
返ってくるもの: 操作別の結果(一覧表示、追加・更新確認、初期化完了など)。reset は破壊的のため明示確認後のみ実行されます。マッチパターン変更後の再ラベリングはプロンプト 2 を別途実行。
プロンプト 6: キャンペーン命名規則の登録 / 推論
Section titled “プロンプト 6: キャンペーン命名規則の登録 / 推論”キャンペーン・広告グループの命名テンプレートを登録し、新規作成時の命名を一貫させます。既存名から命名パターンを推論することもできます。
キャンペーン / 広告グループの命名規則を管理:
- 推論: 既存 {{サンプル数(例: 50)}} 件のキャンペーン名から命名パターンのドラフトを返して- 登録: 名前テンプレート {{命名テンプレート(例: {ブランド}_{商品ライン}_{マッチタイプ})}} を登録 (例: {ブランド}_{商品ライン}_{マッチタイプ})- 更新: 既存ルールを更新プレースホルダー: サンプル数 (例: 50、既定)、命名テンプレート (例: {広告タイプ}_{ブランド}_{商品ライン}_{マッチタイプ})。
返ってくるもの: 推論された命名パターン × 一致率 × 例の表。登録した命名規則は キャンペーンを作る で新規作成時に自動適用されます。
プロンプト 7: 広告役割でラベルを設計・分類する
Section titled “プロンプト 7: 広告役割でラベルを設計・分類する”既存の検索語句データから広告貢献度を分析し、主力 / 利益エンジン / 防衛 / 探索 / 切り出し対象 の 5 つの広告役割で 3 層のラベル分類体系案を設計します。
検索語句を広告役割の 5 種類(主力 / 利益エンジン / 防衛 / 探索 / 切り出し対象)で分類するラベル分類体系の設計を提案して:
1. 直近 {{対象期間(例: 過去30日)}} の検索語句データから各役割の代表例を 10 件ずつ抽出して 分類根拠(ROAS / ボリューム / 戦略的位置づけ)を示す2. 大分類(広告役割)/ 中分類(商品ライン or トピック)/ 小分類(マッチタイプ or KW)の 3 層ラベル分類体系案を設計3. 各役割の判定基準(ROAS / クリック数 / 注文数の閾値)を併記
確認後、ラベル分類体系に登録する場合は「登録して」と返信。プレースホルダー: 対象期間 (例: 過去 30 日、既定 30 日)。
返ってくるもの: 大分類(役割)× 中分類 × 小分類 × 代表語句例 × 判定基準の 3 層ラベル分類体系案。登録は明示的な「登録して」確認後のみ実行されます。各 KW がどの役割に該当するかは ROAS・ボリューム・既存ラベルから自動判定され、人が後から個別補正できます。
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